耳鳴り
西陣で100年を超える歴史を持つ老舗織元でのひとこま。
ミーティング中に、老舗織元に相応しいご高齢の伝統工芸士さんが耳鳴りがする と仰りながら耳を掻かれる光景が続きました。
周りはとても心配顔。
どうされたのですか?
何だか耳元で虫が飛んどる
その老舗メーカーさんでは出席者の気分を和らげる効果を考え、3ヶ月ほど前からBGMを流すようにして効率アップを図り出しているところ。
オルゴールの奏でる音はとても柔らかく、その変化に周りが慣れ始め、
誰もがその環境に馴染んで・・。
だいたいの事はご想像の通り。
ただ不幸なことにその日、いつも同じメロディでは、みんなが飽きるだろう と考えた若い伝統工芸士に成り立てのスタッフが、CDをアリアに変え・・例の甲高い女性の声 失礼・・・透明感の高いソプラノが流れて・・
確かに耳慣れぬソプラノは虫が耳元で飛んでいる音に。
その後、帯作り半世紀の伝統工芸士さんが、今日は、音楽は流しとらんのか?
いや、今流していますが・・
止めてみんか
カチャ。(CDを止めた音)
耳鳴りが治ったぞ。
CDの音か! (怒:古い伝統工芸士さん)
ダメでしたか? (若い伝統工芸士さん)
アカン。(古い伝統工芸士さん)
確かにアリアはあんまりと思った。
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