迷子
さいきんとんとご無沙汰の大型電器店。
かつてあれほど好きだった電器量販店。
久しぶりに必要に駆られ、閉店間際に入ったところ、とんでもない悲劇があった。
確かにいろいろな事情があった。
先ず、風邪を引いていた。久しぶりに熱を伴う風邪。家にも会社にもいない私は自力で食事を摂らなければならない。また薬で症状を軽減している身としては、暖かいご飯で体力を付け復活を遂げねばならず、食欲のしの字すらなくても と考え外食に出向く。
これが食事に集中すれば良いものを生来の貧乏性が災いして仕事の書類を読みながら・・。
何かを読むときに老眼鏡が必須になって早三年。
暖かいうどんに眼鏡が曇り眼鏡を拭こうとしてフレームを持ち上げ手前に引くと左のレンズ部分がパリン。二つになった眼鏡がうどんのなかに落ちた。
ご臨終になった眼鏡をうどんから取り出して、うどんは完食しましたよ、
当然。
問題は、眼鏡がないと字を読めないそのあと。
とりあえずなので、百均に向かえば営業時間終了。明日の仕事を心配して老眼鏡を確保しなければ というところで(ぼやけた)目に入ったのが家電量販店で と文頭に戻る訳。
幸いにしてその大型電器店には、メガネコーナーがあり出来合いの老眼鏡を百均の35倍の金額でゲット。
なんでこんなにダサいデザインしかないのだろう?という疑問は措いといてレジで精算するころには、閉店の音楽が客もまばらな店内に流れている。
当然、焦る私に追い討ちをかけるように各所に立つ販売員たちの、ありがとうございました の掛け声。
ますます焦りを強くしている私は商品を受け取ると四階のメガネコーナーからダッシュでエスカレーターに向かった。
ところ・・・
出口がない。
上へ下へのエスカレーター表示やエレベーターの場所表示はあるのに、出口の表示がない。
ない。
ますます焦った私は、フロアをウロウロ。本当の迷子の心境はこうなのだろうな・・・という思いは、無事に店内を出てから思った感想。
実は私が出口を探したフロア、2階だったのです。
そりゃ、出口は無い筈。あったら怖い。
人間パニックに陥ると周りがみんな敵に見えたりする のですよ。はい。
幸いにステキな店員さんがいて、出口はもう一階下になりますよ と教えて下さいました。
てか、最初から出口を探していると分かっていただろう! というのも店外に出てから思った次第。
迷子は怖いです。
気をつけましょう・・・
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