年末商戦も酣(たけなわ)。
会社の近所に、鯛焼き屋さんが新規オープン。昔懐かしい「およげたいやき君」が店の外に大音量でスピーカーから流れています。私は通るだけですから良いのですが、隣にある喫茶店はかわいそう と思ってしまいます。鯛焼き屋の開店から閉店までこの音楽を少なくとも8時間は聞かされている訳ですから。
それが先日用事があって、JR駅の近くに行った時のことですが、おーぉ! そこで事務所近くに出来た鯛焼き屋のチェーン店を見つけました。
立地は駅隣ですので大変良い! 音楽は? というと例の如く、大音量の「およげたいやき君」。ところがあまり目立たないのです。この音楽が!
そう、たいやき君の隣があのヨド○シカメラ!!!
市中に建つ電機量販店の常として、皆さんご存じのように自社テーマ音楽(何処かで聞いたことがあるフレーズの)を大音量で路面に向かって が常識ですから。
たいやき君、そりゃ敵が電気屋だけに勝てないですよ。
しっかし、この両者、意地の張り合いみたいな音楽垂れ流し。
是非、近隣からのクレームが出るまで勝負して欲しい。私は通るだけですから・・・。
呼び込みも熾烈なものですね。
私が高校生の時に、友達に誘われてデパートの食品売り場に1週間ほどアルバイトに行ったことがあります。私は配属されたのは、五島の味(長崎県)コーナーで(誘った友達はケーキ売り場で女の子たちと楽しくやっていた)私は怖い顔したオヤジの所で五島のかんころもちと茹で干し大根を売っていました。 この茹で干し大根、調味料なしでこの味をキャッチフレーズに試食用の商品を食べてもらいながら、買って貰うという良くある食品売り場の光景ですね。ところが、この茹で干し大根、朝は袋に入っている味の素を約半分と大量の醤油で味付けして・・・販売時には「これはお湯に戻しただけ」と言え という指示で売ってました。
このオヤジ、変な奴で、その売り場に二回続けて買い物に来た奥さんは自分に気がある ということで次から次へと声をかけてその後3時間ぐらい居ない事が1週間に2回あった。残されたバイト君の私は途方に暮れていた と今でも覚えています。
このオヤジ、人集めが上手い。というか、デパートで買い物をする方々の見識を初めて私が疑った瞬間でした。
お客様がフロアに少し増え出すと、このオヤジ、手をメガホンにして、「味が付いてる大根、大根だよ」を大きな声で怒鳴る。
すると、あら不思議。その辺の居たオバサマたちが、え、味付けしなくて良いらしいわ、え、大根よ と集まってくるのです。そして試食して、一様に美味しいわね 五島の香りがする(?) といって、バイトの私は猛烈に忙しい思いをするのですね。
醤油味、味の素味なのに・・・。
そしてやっと一段落した頃に、そのオヤジ、再び「餅だよ餅、五島の餅」と怒鳴る・・・するとオバサマたち「餅よ!五島の餅よ」と再び集まってくる わたし忙しくなる を繰り返していました。
こちらは嘘偽りが無いので、私もホッとしていたのですが。
なんだか、この構図、景気悪いよ景気悪いよ のマスメディアの毎日大量連呼と似てません? 嘘偽りがある方で。
ですから、たいやき君も電気屋も、大きな音で人を集めているような気がするんです。
誘蛾灯 ならぬ、誘蛾音 ですね。